《管理人の独り言》
昨日はお足元の悪い中にもかかわらずご参加誠にありがとうございました。
茂木誠先生には「何から何を守るのか?ー地政学から見た日本」というテーマでお話しいただきました。
地理的条件と文化・思想・宗教が深く関係するというお話しはこれまでにも色々な講師の方から学ぶ機会がありましたが、昨日の茂木先生の講話がとても分かりやすかったので歴史を学ぶには“地政学”という分野から入るのは面白いなと思いました!
・地政学の基本は“どこが安全か”を考えることである。
・地理的条件によって国家の性格を大陸国家(ランドパワー)と海洋国家(シーパワー)の2つに分けることができる。
・西欧と日本を除いた多くの地域は遊牧民によって破壊と征服が繰り返されるという歴史から成り立っている。それに比べて、ユーラシア大陸の西端・東端である西欧・日本は遊牧民からの侵略がない“分断が起こらない地域”であった。
・アメリカの国内対立(民主党VS共和党)に国際金融資本(シーパワー)が大きく影響している。
・メディアは本来の役割を失い、権力の手先である。
アメリカの中間選挙についても民主党と共和党の違いをイマイチよく理解できていなかったのですが(汗)茂木先生のお話しを聞いてやっと理解いたしました!
茂木先生はYouTubeやN予備校などで大活躍されている方なので、引き続き学ばせていただきます。
そして皆さまにご紹介いただいた動画や本も参考にさせていただきます^^
今後も皆さまと一緒に学ばせていただければと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
来月12月のAT-1にも是非ご参加頂けますと幸いです!
《セミナー・懇親会風景》
《参加者みなさまのご感想》
・若い人が目醒め、日本を変えていくことができるのではないかというお話に希望が持てました。
・茂木先生の話はYouTubeで何度も何度も聞いているので内容自体は復習であったが『生』であることを嬉しく思います。「あれ、何かおかしいぞ」と気づきを頂いたのが茂木先生の動画でした。
・幕末の日本の立ち位置について非常によく整理できた。自分の頭で深く考えることの大切さを再認識した。
・ランドパワーとシーパワーという切り口でこれ程までに歴史の流れが説明つくとは期待を超えていた。それほどに地政学という学問が真理なのだろう。
※たくさんの中のほんの一部になりますが、抜粋して掲載させていただきました。本当にありがとうございました。
《古賀Facebookより》
【第90回AT-1報告】
昨日は90回目のAT-1でした。
人気予備校講師兼ノンフィクション作家の茂木誠先生にお越しいただいたのですが、茂木さんはさすがの有名人でいらして「ファンなんです!」という参加者の方がたくさんいらっしゃいました。
昨日のテーマは『何から何を守るのか?』だったのですが、お話の全体を通して根底にあったのは《地政学》という概念。
冒頭に「始発電車に乗り込むとして、あなたならどの席に座りますか?」という質問があり、「どの席に座ったら自分が安全なのか?」と考えることが《地政学》であると教わりました。
また、「地形によってその地域の文化、思想、宗教等ができてくる」とのことでしたが、なるほどそちらもよく理解できました。
人間も動物なので、群れを作って生き残って行くためには「縄張り争い」が必要で、そのために国と国とがぶつかり合うのは当たり前だ!と茂木さんはおっしゃっていました。
よく日本では「隣の国なんだから仲良くしましょうよ」とか言われますが、世界中を見渡しても、隣の国同士で仲良くやっている所はほとんどありません。
そりゃ、縄張り争いしますもんね。
また《大陸国家ランドパワー》と《海洋国家シーパワー》についても詳しく教えていただきました。
ユーラシアステップ周辺の乾燥地域では農業をするために大規模な治水や灌漑が必要で、そのためには大量の人間を組織して従わせる必要がある。
なので自ずと土地を所有する専制君主が出現し、そこから国民に富を分配する形を取る。
その結果、権力者が富を独占するようになる。
ランドパワーとは「官僚統制国家」であり、共産党政権ができたのはほぼこのランドパワーの国々。
代表としてはロシアやチャイナ。
ここでは、ライバルではなく権力者が怖い。
一方のシーパワーは元々海洋民族や放浪の民達が作った国家で、商業や金融に強い。
個人の才覚で利益を拡大できるが、その性格上相手との契約が大切になる。
人々は国家による統制を嫌い、自由な流通を望む。
島国であるイギリスや日本は元より、ポルトガル、スペイン、オランダ、そしてアメリカもシーパワー国家。
茂木さん曰く、シーパワー国家である日本は元々自由を好む民族なので、律令制は性に合わないらしいです。
これは意外でした。
その他にも、幕末から明治にかけて日本国内と世界で起きていたことや、私が「天上人」と呼んでいる、いわゆる国際金融資本に関連するディープな話、今回のアメリカの中間選挙、米国内の共和党と民主党の詳細、米中関係、台湾有事の可能性等々、本当に盛りだくさんの内容で、対談まで含めてあっという間の4時間でした。
茂木さんとはなんとなく波動が合うので、私も対談させていただきながらとても楽しかったです。
たくさんのお話を聴かせていただいた中でも特に印象に残っているのは、「この世の中に正義なんてないんだ!」という茂木さんの持論。
世界中で起きているのは正義と悪のぶつかり合いではなく、悪と悪がぶつかっているだけ。
この「悪」は「我欲」とも言い換えることができるので、これは「結局世界は金(マネー)で動いている」という私の考えとも合致します。
とても残念な話ですが。
また茂木さんは「性善説が結果的に全体主義を作る」ともおっしゃっていました。
これも衝撃的でしたが、詳しく聴いてみると確かにその通りで、一見逆説的なんですが性善説はとても危険だなと思いました。
こう書くと茂木さんは悲観論者みたいに見えますが、実際には全くそんなことはありません。
しっかりと現実を見据えた上で、これからの日本や世界を良くしていこうと考えられているだけなんですよね。
そんな茂木さんには、これからもいろいろとお力をお借りしていきたいと思いました。
改めまして、授業や執筆でお忙しい中に貴重なお時間を割いていただき、とても分かりやすいお話をしてくださった茂木さん、お足下の悪い中に全国からお集まりいただいた皆様、昨日は本当にありがとうございました。
おかげさまでAT-1も90回を超えましたが、これからも楽しみながら続けて行ければと考えております。
次回は12/19(月)に、私の師匠のお一人でもあるはせくらみゆきさんをお迎えしますので、来月もぜひお楽しみに!
ANNOUNCEMENT
古賀Facebookより
【第90回AT-1告知】
次回のエンジェル寺子屋一番館(AT-1)の募集を開始します!
開催日は令和4年11月15日(火)で、来月は人気予備校講師であり、ノンフィクション作家でもあられる茂木誠先生にご登壇いただきます。
今回の茂木さんも結構な有名人なので、ご存じの方も多いのではないでしょうか?
私もこれまでに10回ほど茂木さんの講座を生で聴かせていただいてますが、学生時代にこんな講師がいてくれたら歴史の授業が楽しくて仕方なかっただろうなぁと心から思います。
そして「戦前までの歴史や地理の授業ってきっとこうだったんだろうなぁ」とも。
本来の日本の「社会」の授業とは、ただ年号や人名、地名を覚えさせるような無機質なものではなく、そこにはきっと「血が通っていた」ハズなんですよね。
茂木さんの歴史のお話を伺っていると、確かにその時代を生き抜いた人々の存在と、その彼らから連綿と続いている自分との繋がりが感じられるような気がしてきます。
今回はそんな茂木さんを講師にお招きし、『何から何を守るのか?(仮)』と題してお話しいただきます。
当日は直近の時事問題なんかにも触れてくださる予定なので(仮)となってはいますが、我々日本人にとってとても大切な、それでいて堅苦しくない、まさに「血の通った」お話をしてくださることと思います。
ちなみに以下は、前回お食事をご一緒した後に茂木さんから頂戴したコメントです。
「絶景を堪能しつつ、古賀さんの志に胸を打たれました。あとは余生と思っておりますので、お国のために生きるつもりです。」
当日茂木さんがどんなお話をしてくださるのか、私も今からとても楽しみです!