終了致しました。
たくさんのご参加ありがとうございました。

「守るべき日本」

2021年6月16日(水)~18日(金)@熊野飛鳥むすびの里合宿
【第73回】講師:荒谷 卓 先生

ANNOUNCEMENT

古賀Facebookより

【第73回AT-1告知】
(まだ5/26の第72回の募集中ではありますが)
エンジェル寺子屋一番館(AT-1)、第73回の募集を開始します。
6年前からほぼ毎月開催しているAT-1ですが、今回は初の2泊3日の合宿研修となります!
開催日は6月16日(水)~18日(金)で、三重県は熊野市にある「熊野飛鳥むすびの里」にお邪魔して、むすびの里の設立者(代表)である荒谷卓先生(おやじさん)のご指導の下、武道や農作業の体験や勉強会等を行います。

むすびの里とおやじさんのご紹介がてら、過去に私が2度お邪魔した際の記事を引用します。

〜以下、抜粋して引用〜
《1回目》
むすびの里に行ってきました!
ここは、元自衛隊幹部であり明治神宮武道場"至誠館"の館長を9年間も務められていた荒谷卓さんが、2年前に立ち上げられた自然と伝統文化を礎にした共同体です。
※設立は平成30年11月です

"衣食住"の内、特に"食"と"住"をなるべく自給自足し、自然の中で自立して仲間と共に生きる日常経験の中から個々の奥底に眠っているタフな人間力を目覚めさせることを目的の一つとしており、極力「お金」を用いない生活様式を追い求めておられます。
※「お金」はグローバリズムの一丁目一番地です

荒谷さんのことは以前から何度もお噂を伺っていたのでお会いできるのをとても楽しみにしていたのですが、残念ながら今回は他にも参加者が多く、あまり突っ込んで個別にお話を伺うことができませんでした。
ただ、武道の稽古の様子や普段の凜とした佇まい、そして"図書館"と呼ばれる部屋に置かれた荒谷さんの蔵書の数々を拝見しただけでも、このお方の計り知れない魅力や大きさ、強さは存分に伝わりました。

私も元々はド田舎の生まれ育ちなので田舎暮らしというものはよく分かっているつもりですが、地域の繋がりの大切さや自然の美しさ、そして何よりも人の温かさに触れることができました。

《2回目》
むすびの里、再訪してきました!
今回は少人数だったので夕食時にゆっくりとお話ができ、荒谷さんのお考えもたくさん伺えて、とてもとても有意義な訪問となりました。
私なりの意見をいろいろとぶつけてみたのですが、有難いことに概ねズレてませんでした。

いかにグローバリズムに抗うか。
いかに宇宙の流れと調和するか。
いかに人間として生きていくか。

本当にたくさんのことを教えていただきました。
とっても美味しい地場のお米や野菜、鹿やイノシシの肉を頂きながら、むすびの里の"場"の力も改めて感じることができました。
やはり"実体験"に優るものはないですね。
〜引用終わり〜

第72回講師の赤尾さんが「知の巨人と言えば西の荒谷、東の矢作だよね」とおっしゃるくらい、おやじさんは文武の両方に秀でた本当に素晴らしい達人です。
とにかく、むすびの里にもおやじさんにも、行ってみて会ってみてください!
そうすれば間違いなく、たくさんたくさん感じることがあると思います。

熊野へは、陸路でも空路でも東京から片道5時間前後かかりますので、2泊3日と言っても実際に現地に滞在するのは丸2日間くらいです。
もし空路(南紀白浜空港経由)ご希望の方が多ければ、初日の昼間に空港からレンタカーを借りて熊野大社めぐりのオプションも入れようかなぁ等と考えていたりします。
そこも含めて内容はまだ未定な部分もありますが、せっかくなので充実した研修にしたいと思っております!

参加ご希望の方は、とりまとめの関係上【6月7日(月)までに】古賀か谷岡までご連絡ください!

SEMINAR REPORT

セミナー議事録

《管理人の独り言》

先週はお忙しい中、二泊三日のAT-1合宿にご参加いただきましてありがとうございます。
少しハードスケジュールでしたが、週末はゆっくり過ごされましたでしょうか。
おかげさまで武道稽古、座学、禊行、神社巡りと充実した合宿となりました。

座学ではおやじさん(荒谷さん)から“世界の仕組み”についてとても分かりやすい講義を頂き、刻々と進んでいるグローバル化の真の目的や実態について知りました。
これらのこと(世界の仕組み)を認識し、念頭において暮らすことが大事なことであり、ただただ、のほほんと暮らすのとでは未来で大きな差が開く。 私たち一人一人が“身の回りの秩序”をつくり、周りに広めていくことが“新世界秩序”をつくるルールメイカーの計画を妨げることにも繋がっていく。

“過去は今に集約し、未来は今から創造する”
未来が暗いと感じるのは誰かがつくった価値観や既製品から選択するばかりで自分で未来を考えようとしていないからである。
当事者として「行う(体験する)」「知る(体得する)」「成る(体顕する)」
当事者であることを自覚することが大事である。
学ぶこと、考えること、行動することの重要性を改めて考える時間となりました。

長閑な自然風景に癒され
座学で知を深め
武道と禊で心身を整え
寝食を通して親睦を深める

AT-1として初めての合宿でしたが、皆様のおかげで大成功でした^^
気の良い皆様と過ごした時間は最幸でした。
また8月の知覧合宿でもご一緒できることを楽しみにしております!
本当にありがとうございました!!!

《合宿風景》










《参加者みなさまのご感想》

・グローバリゼーションがどのように進行してきたかがよくわかりました。コロナ禍の前はわからなかったことが次々に明らかになり、逆に気づく人が増えるチャンスとも思われます。自分ができることは小さなことですが、“認識を持つことが大事”あとはいつも通りに生活すれば良いというお言葉を聞いて、これなら実践できると思いました。

・日本人として生きることが、日本を守ることなのだと思いました。

・国際情勢について質問された際に、明確に自分の中で考えがまとまらなかったのは国と国ではなく、世界政府による統一が進んでいるからだということがとても納得しました。

・今のグローバリゼーションの成り立ちとその現状が非常によく理解できました。幅広い知識を基にわかりやすく説明いただき、世界情勢を理解する第一歩として非常に稀有な経験であったと思います。

※たくさんの中のほんの一部になりますが、いただいた感想を掲載させていただきました。本当にありがとうございました。

《古賀Facebookより》

【第73回AT-1報告《体験編》】

今週の水曜から金曜にかけて熊野のむすびの里にお邪魔して、通常のAT-1としては初の試みとなる「AT-1むすびの里合宿」を行って参りました。
講師は元陸上自衛隊の幹部であり、明治神宮武道場"至誠館"の館長を9年間務められた後にこの"熊野飛鳥むすびの里"を設立された、おやじさんこと荒谷卓先生。
内容が盛りだくさんなので、今回は《体験編》と《座学編》に分けて報告します。

むすびの里へは、南紀白浜空港から車でなんと3時間。朝のフライトでしたがちょうど12時頃にむすびの里に到着し、まずはお昼ご飯。
このランチに限らずですが、ここでの食事は里で取れたお米や野菜、近くの山で獲れた動物なんかを頂きます。
これがどれも本当に美味しい。

それからオリエンテーションで里全体の簡単な説明を受けた後に武道講習。
丹田を意識すること(肚の張り方)や身体の使い方、エネルギーの出し入れ等のレクチャーを受けつつ、実際に受け身や剣術、護身術的な投げ技等の指導を受けました。これが見るのとやるのとでは大違い。
私も幼少期に3年間柔道をやっていたものの、なかなかうまくいかないものです。
とは言え、途中には私の念願だったおやじさんの真剣を用いた演武も見れて、大満足の武道講習でした。

続いて夜は、我々も門下生の方々の稽古に混ぜていただきましたが、やっぱり長くやられている方々は身のこなしが全然違いますね。

二日目の昼間には里の周辺を散歩しておやじさん達がやられている田んぼや畑を見学したり、近所の飛鳥神社に参拝したり、このむすびの里の御神体である大岩にお参りに行ったりしました。
むすびの里を開所した初期、裏山で発見されたこの大岩を見て矢作先生が「縄文ですねぇ」とおっしゃったとか。

そして三日目の早朝はいよいよ禊。
初日は土砂降りで、当日の川の水量によっては禊の実行が危ぶまれていたのですが、二日目には晴れ間が見え始め、三日目の朝は快晴!
我々の運や氣の強さを感じました!

過去に何度かご一緒した菅家先生の古神道流とは少し形式が違いましたが、振り魂や天の鳥船、祝詞や和歌等の共通部分も多く、私は比較的すんなりと務めることができました。
川の水もはじめは結構冷たかったのですが、水中で"大祓詞(おおはらへのことば)"を唱えているうちに全く気にならなくなり、禊を終えた後には身も心も本当にすっきりさっぱりし、とても清々しい気分になりました。

日本では、古来より(終戦まで)「心身一如」でやってきました。
今回の体験を通して「心や人生を整える為には身体を整えることが重要だ!」ということを、改めて身を以て感じさせていただきました。
やはり何事も体験することが大切ですね。

《座学編》へ続く、、、

【第73回AT-1報告《座学編》】

昨日の《体験編》に続いて、今回は《座学編》です。
今回の「AT-1むすびの里合宿」はとても贅沢な建て付けになっており、二日目は丸一日かけておやじさんからの講義を聴ける日でした。
おやじさんはグリーンベレーに留学して陸上自衛隊の特殊部隊を作った実績をお持ちなので、一般的には"武"の印象の強い方です。
しかし実際には、ものすごい勉強家で様々な分野に対しての見識も極めて深く、"知"の大家でもいらっしゃいます。
我々が講義を受けた「図書室」と呼ばれる部屋には、そんなおやじさんが40年以上かけて集めた貴重な蔵書の数々が収められています。

午前中に国際情勢、午後に日本文化についての講義を受けた後に、じっくり2時間以上の対談の時間を設けました。
こぼれ話ですが、対談で「大東亜戦争時における帝国海軍上層部のとある疑惑」について、とても興味深い裏話も聴けました、、、

まずは午前中の国際情勢。
講義後に数名の方から「国際情勢と言うモノを初めてしっかりと理解できました!」という感想が出ていたほど、現役の自衛官として軍事や外交の最前線にいたおやじさんならではの、本当に深くて分かり易いお話を幾つも伺えました。

キーワードは"グローバリゼーション"と"新世界秩序"。
冷戦時代までは"国家"という枠組みが歴然と機能していた為、一般の日本国民は"世界"を知らなくても普通に生きていけました。
ところが冷戦終結後にグローバリズムが国家を破壊した結果、世界の情勢がダイレクトに個人に影響するようになります。

そもそも大東亜戦争は、当時の欧米列強による"植民地拡大という名のグローバリゼーション"との戦いでしたが、(多くの植民地解放は成し得たものの)残念ながら我が日本国自身はその戦いに敗れてしまいました。
その結果、大戦以前は日本も世界のルールメイカーの一員だったにも関わらず、戦後は一度もその地位に立てておらず、実質的には未だアメリカの属国のままです。
冷戦時代まではそれでも良かったのですが、冷戦の終結が共産主義だけでなく民主主義の消滅をももたらした結果、残った秩序は弱肉強食の資本主義のみ。

そうなると、世界を主導するのは国家ではなく市場となります。
マネーによる自由競争に勝利した個人がルールメイカーの地位を得て、人類の思想、行動を統制する方向に世界の秩序が変更され、これが"新世界秩序"と呼ばれます。
この新世界秩序の目指すところは、一部のパワーエリートをトップとする地球レベルでの政治、経済、金融、社会政策の統一であり、究極的には末端の個人レベルでの思想や行動の統制、統御を目的とする管理社会の実現です。
今の中共がやっていることの全世界版と考えると分かり易いかもしれませんね。

世界経済フォーラム(ダボス会議)、世界銀行(WB)、国際通貨基金(IMF)、世界貿易機関(WTO)、世界保健機関(WHO)等々をまとめておやじさんは"世界政府"と呼んでいますが、それらは全てこの新世界秩序に基づいて"ある特定の個人"の意思で運営されている国際機関です。
そう考えると、今回の不可思議な"コロナ騒動"の理屈もなんとなく分かってきますよね。
そして残念なことにこの傾向は、日本のみならずアメリカも含めた全世界において益々顕著になってきています。。。

午後は日本文化の話でしたが、一番印象的だったのは"時"の捉え方について。
「歴史を学ぶ」と言うと、なんだか自分と関係のないストーリーを眺めるようなイメージを持ちがちですが、おやじさんは「我々は日本史の中に生きている」とおっしゃいます。
過去の全ての出来事が今に集約され、未来は今を起点に創られていく。
時は一体であり、万物万象を結ぶのが時。
まさに神道における"中今"の考え方です。

この視点に立てば、自然界の全てのものは独立し対立しているのではなく一体として成り立っていて、「全ては繋がっている」という真理にたどり着きます。
我々は"当事者"として、神々の生成活動である宇宙の生成発展のために力を尽くすことが大切だ!とおやじさんは言います。
大東亜戦争期までの多くの日本人は、このことがよく分かっていたのでしょうね。
確かに私も、今の日本人に決定的に足りないのは『当事者意識』だと強く感じます。

そのような本来の「日本人としての生き方」を取り戻すために、むすびの里では
「農」で生活の安定
「神ながらの道」で心の安定
「共同体」で生活の安心
「武」で心の安心
を得られることを目指しているそうです。

過去の書籍でおやじさんは「憲法も政府もメディアもグローバリズムに取り込まれた現状においては、日本人が日本人として普通に生きることこそが国防である!」と強調されていますが、今回の対談の中でも「我々は何から始めたら良いですか?」という質問に対して「前半の話のような世界の仕組みを知った上で、日本人として普通に生活をすることが一番大切だ」とおっしゃっていました。

その上で、志のある者が自分たちで正しい秩序を創っていく。
これが日本各地の小さなコミュニティで実現し、それらのコミュニティが有機的に繋がっていけば、日本の復活が世界を救う可能性は大いにありますよね。

最後におやじさんからのメッセージ。
心を生かし、身体を使い切る。
思いを貫き、本心で生きる。

とてもシンプルで一見当たり前のことのように見えますが、これを真に実行することがどれだけ困難であるか、、、
これらをこのむすびの里で実生活として実践されているおやじさんから直接学ばせていただいたことは、我々の今後の人生にとってとても大きな財産となりました。

改めまして、我々のために丸二日も時間を取ってくださったおやじさん、毎回美味しい料理の準備やもろもろの世話をしてくださった女将さんやスタッフの方々、そして忙しい予定を三日も空けて参加してくださった皆様、今回は本当にありがとうございました。
合宿形式で仲間と学びや親交を深めるのは本当に本当に良いですね。
こういう体験を通して、コロナ禍で我々が奪われている『一番大切なモノ』を取り返せている気がします。

AT-1では、また8月にも知覧にて合宿形式の研修を予定してますので、残念ながら今回参加できなかった方もぜひご検討ください。
そして来月はケントギルバートさんをお迎えしますので、こちらもお楽しみに!!