終了致しました。
たくさんのご参加ありがとうございました。

「幸せの条件」

2021年2月25日(木)14:30~
【第69回】講師:大谷 徹奘 先生

ANNOUNCEMENT

古賀Facebookより

【第69回AT-1告知】
エンジェル寺子屋一番館(AT-1)、第69回の募集を開始します。
開催日は2月25日(木)で、今月はちょっと変わり種、奈良は薬師寺の執事長をお務めの大谷徹奘(てつじょう)和尚を講師にお迎えします!
※ 世間はこのような状況下ではございますが、和尚からは「予定通り伺います」との力強いお言葉を頂戴しております。

大谷和尚との出逢いは、昨年10月に中塾の視察で訪れた奈良の薬師寺さんにて。
テンポの良い語り口のとても素晴らしい講演に魅せられて、その場で「ぜひAT-1でもお話ししてください!」とお願いした所、快くお引き受けいただいてめでたく今回実現の運びとなりました。

〜〜当時の古賀のFBより〜〜
まず知って驚いたことは、薬師寺には一切お墓が無く、檀家さんもいないということ。
1300年前から存在するこの薬師寺は、全国のお寺の学校(仏教の専門大学)のような位置付けなのだそうです。
講話をいただいた大谷和尚はそんな薬師寺の執事長を務められるほどのとても高尚なお坊さんなのですが、多い時で年間300回くらい全国で講演をしておられ、「おそらく日本で一番講演している坊主だと思います」とおっしゃっていました。
「ボーイフレンドは簡単にできても、ボウズフレンドはなかなかできませんから貴重ですよ〜」とも。
〜〜以上、引用終わり〜〜

今月はこんなチャーミングな大谷和尚を講師にお迎えし、「幸せの条件」と題して、楽しくもとても貴重な説法をお聴かせいただきたいと思っております。

SEMINAR REPORT

セミナー議事録

《管理人の独り言》

昨日もご参加いただきまして、誠にありがとうございました。
奈良薬師寺の執事長であられる大谷徹奘先生に日帰りで東京へお越しいただき「幸せの条件」というテーマで法話を頂戴いたしました。

人間は“心”の生きものということでインサイド(心のしくみ)とアウトサイド(人生の歩き方)の両側面からお話頂きました。

◎心のしくみ
・孤独と孤立は違う。人は皆、生まれる時も死ぬ時も一人、孤独である。孤立は自分次第。人の話を聞かず傲慢に生きると周りは離れ孤立の道へ行く。
・謙虚に生き、人の話に耳を傾ける(聴話)。相手の価値観を受け入れ、自分に取り込みことで新たな経験・体験となり自分自身の“験(しるし)”となる。この循環で心を豊かに耕すことができる。

◎人生の歩き方
・人間は追い込まれた時にその人の本性が出る。
・“withコロナ”の新しい新しい生き方の求め方
 ①下手から始めよう→下手なことを自覚する
 ②高望みはやめよう→前がどうだったかを引きずらない
 ③少しずつ上手になろう→“少しずつ”が肝
 “withコロナ”は予期せぬ問題や試練に置き換えることができる。

大谷先生は個人ではなく、全体での“人”にとっての幸せは「身近な人と笑ってご飯を食べること」とおっしゃられました。
何を食べるかよりも誰と食べるか。人間関係で何倍も美味しい!

他人を変えようなんて思わずに、まずは自分。
自分の心を整え育てること。
肝に銘じたいと思います。

《セミナー・懇親会風景》





《参加者みなさまのご感想》

・お話が面白く、引き込まれました。「身近な人と笑いながらご飯を食べること」が一番幸せということがとても納得できました。

・法話というものを生で初めて聞きました。自分は自分の事が分からず、他人の事ばかり見てしまっています。自分の事をもっと見つめ直していきたいと思いました。

・幸せの条件は「聴話」「調和」であると教えて頂きありがとうございます。相手を唯一の大切な存在と思い、相手に耳を傾ける事が幸せになる条件なのだと改めて意識出来ました。

・「自分の限られた経験で物事を決めつけない」大変ありがたいお話を拝聴しました!

※たくさんの中のほんの一部になりますが、いただいた感想を掲載させていただきました。本当にありがとうございました。

《古賀Facebookより》

【第69回AT-1報告】
昨日は本年2度目、69回目のAT-1でした。
"緊急事態宣言"下にも関わらず、昨日は薬師寺の執事長をお務めの大谷徹奘(てつじょう)和尚にわざわざ奈良からお越し頂き「幸せの条件」と題して、人生を生きる上でとても大切なことをたくさん教えていただきました。

中でもメインは「心のしくみ」のお話。
これは昨年の10月に奈良でも伺っていたのですが、昨日改めて拝聴してグッと理解度が増した気がします。
※ワークシート(写真)を参照。

人の心は
①体験・経験 ⇒ ②価値観 ⇒ ③生き方・考え方
でできており、"験"という字は"しるし"と読む。
人は人生の中で様々な"しるし"を心に刻みながら生きていて、誰ひとりそれが同じ人はいない。
人によって"しるし"が違うから、同じモノを見たり同じ場面に遭遇してもそれぞれ見え方や感じ方が違う。

そしてその心が④自分というものを形作っていて、自分とはすなわち⑤我(われ・が)である。
我は自分の経験であり自分自身なので無くならないし無くす必要もないが、その出し方がとても重要。
我を出し過ぎて⑥独善や⑦傲慢になると人の話を聴かなくなり⑧孤立してしまう。
孤立とはすなわち嫌われるということであり、人生において私たちはみな"孤独"だが、決して"孤立"してはならない。

反対に、我を上手に抑えながら他者と⑨共栄し⑩謙虚に生きていると、そこには⑪調和が生まれる。
調和の"調"は"ととのえる"という意味であり、人と仲良くしたり調和するということは自然に発生するモノではない。
自ら働きかけて"ととのえる"必要がある。
人間はこの調和を目指すべきであり、そのために一番大切なのが⑫聴話(ちょうわ)、すなわち人の話をよく聴くということである。

こうして人の話をよく聴いていると、また次第に心に新しい"しるし"が刻まれ、多様なモノの見方ができるようになったり、他者に寛容になれたりする。

というようなお話でした。
心の在り方、本当に大切ですよね。
ちなみに和尚は「身近な人と笑いながらご飯を食べることこそが人生における最高の幸せだ」とおっしゃっていました。
いみじくも、先日の対談動画で私も「会食の重要性」を語っておりましたので、まさに我が意を得たり!でしたね。


※ワークシート

他にもたくさんの大切なことを教わりました。
・必要なことを必要なだけしゃべるのが"謙虚"で、不必要なことを大声でしゃべるのが"傲慢"
・人間には"居場所"と"出番"が必要
・人間の最大の欲求は"人に認めてもらう"こと
・人間は追い込まれた時にその人の本性が出る
・"ダイヤ改正"という考え方

最後のダイヤ改正について少し解説します。
人生や社会では、好むと好まざるとに関わらず常に様々な変化が起きる。
そして多くの場合、その変化は不可逆的であり、いくら「あの頃は良かった」と懐かしんでみても"あの頃"は戻ってこない。
であれば、列車のダイヤが改正された時と同じように、その状況に順応して生きていくしかない。
前向きに捉えさえすれば、その変化を活用していろんな取り組みをすることができる。
というような内容でした。

この流れで和尚は「(withコロナ時代の)新しい生き方の求め方」を示されました。
1.下手から始めよう
2.高望みはやめよう
3.少しずつ上手になろう
人間誰しも、はじめは初心者です。
はじめから全てを上手にやれる人なんかいない訳で、まずは下手でも良いから始める。
そしてすぐに高望みをせず、少しずつ上手になる。

これを逆から読むと
少しずつ上手になるために
はじめから高望みはせずに
下手から始めよう
となります。

和尚曰く、この中には仏教の教えの真髄が詰め込まれているそうです。

ツラツラとメモのようなことを書いてしまいましたが、昨日も学びが多すぎてとてもここには書き切れません。

改めまして、このような状況下にも関わらずわざわざ東京までお越しいただいた大谷和尚、全国からお集まりいただいた皆様、昨日も本当にありがとうございました。
皆様とこうして共に学べることが、古賀にとって何よりの財産です。

来月は記念すべき70回目。
ここ最近ずっと会場をお借りしている三浦さんに「腸と免疫と乳酸菌」について存分に語っていただく予定ですので、来月もお楽しみに!!