終了致しました。
たくさんのご参加ありがとうございました。

「最近の政治情勢から考えるこれからの日本」

2020年3月2日(月)14:30~
【第59回】講師:安藤 裕 先生

ANNOUNCEMENT

古賀Facebookより

【第58回AT-1告知】
エンジェル寺子屋一番館(AT-1)、第58回の募集を開始します。
開催日は3月2日(月)で、今回はAT-1史上初!現役の国会議員であられる安藤裕代議士を講師にお迎えします!!

下記の自己紹介文にもありますが、安藤先生は先日まで安倍内閣の政務官(しかも2役兼務)を務められていた現役バリバリの衆議院議員さんです。
私が先生と出逢ったのは三橋貴明さんの講演会。
三橋さんや京都大学の藤井先生らがブレーンを務められているだけあって、MMTをはじめとした「反・新古典派経済学」のしっかりとしたバックボーンをベースに、「反緊縮財政」「反グローバリズム」「反構造改革」の政策を推し進められている稀有な政治家さんです。
この路線はまだまだ自民党内での主流派とは言えない考え方なので、先日の講演会では「政務官を辞めてからやっと言いたいことが言えるようになりました」とおっしゃっていました(笑)
ちなみに税理士先生でもいらっしゃるので、税務はもちろん数字や経営にも精通していらっしゃいます。

今回はそんな安藤先生を講師にお迎えし、『最近の政治情勢から考えるこれからの日本』というテーマで贅沢にお話しいただきます。
先生の講話もとても楽しみなのですが、個人的には後半の対談の方も今から楽しみで仕方ありません(笑)

SEMINAR REPORT

セミナー議事録

《管理人の独り言》

今回はAT-1初「代議士」の安藤裕先生を講師にお迎えして講話いただきました。
対談の冒頭に古賀が小ネタとして話した「国会議員と代議士の違い」。
国会議員は衆議院・参議院の議員さんどちらにも使われるが代議士は「衆議院」のみそう呼ばれるとは知りませんでした!!

「最近の政治情勢から考えるこれからの日本」というなんとも難しそうなテーマでしたが、安藤先生の講話はとてもわかりやすかったです。
私は以前から三橋TV(三橋貴明さん公式チャンネル/YouTube)などで経済について少しずつ勉強していましたので、さらに理解を深めることができる有難い機会でした。

また政治家に対して良いイメージがありませんでしたが安藤先生のようにしっかりと正しく経済を学ばれて、国民を想って動いてくださる政治家さんもいらっしゃることを知り、経済というものへの興味が高まりました。

古賀の開催意思は強いものの、予定通りの開催ができるか正直、不安な面が多々ありました。
しかし、結果的には20名近い方が参加してくださり、ほとんどの方が懇親会まで残ってくださいました。
世の中がこのような大変な状況(混乱の中)であるにも関わらず、予定通りの開催を快く引き受けてくださった安藤先生、そして変わらず参加くださいました皆様には心より感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございました。

《セミナー・懇親会風景》





《参加者みなさまのご感想》

・景気が良いということをこと言葉では認識していても、確かに体感したこともないし全く理解出来ていない自分がいることに気づかされました。

・多くのデマがまるで真実のように発信されている実情を知りました。自分の勉強不足も痛感しました。

・大変勉強になりました。国の財政に関してこのように詳しいお話を聞くことがなかったので良い経験になりました。

・普段は主流派経済学の観点で経済学を学んでいたのでMMTのお話は刺激的でした。

※たくさんの中のほんの一部になりますが、いただいた感想を掲載させていただきました。本当にありがとうございました。

《古賀Facebookより》

【第58回AT-1報告】
世間がコロナ騒ぎで大変な中ではありますが、おかげさまで昨日も通常通りAT-1を開催させていただきました。
講師には現役の自民党代議士であられる安藤裕先生をお迎えし、『最近の政治情勢から考えるこれからの日本』と題してとても分かりやすくお話をいただきました。

冒頭に昨今の新型コロナについての情勢について触れていただいたのですが、私の見解もかなり近しいものだったので一安心しました。

そして今回、いわゆる「観光立国」を謳って外国人に頼る経済がいかに脆弱か?ということが明らかになりましたね、ともおっしゃっていました。

 私も同感です。

ちょっと不適切な表現かもしれませんが、今回の一件は日本の経済や産業のあり方を根本から見直してみる良い機会なのかもしれません。

さて本題ですが、安藤先生は現在の日本が置かれている状況を客観的なデータを元に詳らかにしながら「今の日本のほぼ全ての問題の根源はデフレだ」と断じておられました。
これも本当に同感です。
もっと言うなら「戦争に負けたこと」に行き着く訳ですが。。。
デフレによって国力が衰退し、国民の安寧や幸福の水準が著しく凋落している。

そんな中で、たくさんの"デマ"がまことしやかに世間で語られていると先生はおっしゃいます。
デマ1「少子高齢化で内需の拡大は見込めない」
⇒そうじゃない先進国もたくさんあるし、数量が減少しても単価が上がれば売上は拡大する。
デマ2「日本が経済成長するには外に打って出るしかない」
⇒そもそも日本経済の9割は内需主導型なので、ここを伸ばした方がよっぽど早い。
デマ3「日本政府の破綻はそこまで来ている!」
⇒日本国債は全て円建てであり、最後は日銀が買い取れるから破綻しようがない。国民の保有資産残高とは全く関連しない。
デマ4「公共事業はムダ。景気対策としての効果薄」
⇒地震や台風といった災害大国の日本には、国土強靱化が不可欠。デフレの今だからこそ、公共投資はデフレ脱却の切り札になる。
デマ5「規制緩和で経済成長を!」
⇒今は供給過剰のデフレ状態なので、規制を緩和すると更に供給が増え、確実にデフレは悪化する。

このような話の後にいわゆるMMTに関わる話もしていただいたのですが、後半の対談で私の方からも補足の解説をしたりして、少なくとも三橋さんの会に出られた方はなんとなくご理解いただけたように感じました。
何度も言いますが、私自身もこれを理解するのに2年かかりましたからね(笑)

結局のところ、このデフレの状況下では国の積極的な財政出動こそが事態打開の鍵となるのですが、いろんな事情があってなかなかそうも行かない。
その事情が、実につまらないものだったりもするのですが、、、
国、企業、家計それぞれにとっての"借金"の意味合いは全く異なり、これをおそらく意図的に国民に混同させているのが今の状況です。
国債発行や銀行からの借り入れをした瞬間に、この世にお金が「創造される」ことを理解できれば簡単な話なんですけどね。
しかも、企業や家計の借金はいずれ誰かが返さなきゃならないものですが、国家は通貨を発行できるので、究極的には国債は返済する必要がありません。
(もちろんこれには「インフレを警戒しながら」という条件がつきますが)
となれば、国債発行とは通貨発行と同義であり、(インフレにならない程度の)通貨発行を反対する国民はいないハズなんですが、、、

ちょっと長くなってしまいましたので内容についてのシェアはこの辺で。
興味のある方はぜひ個別に聞いてください(^^)

最後に、安藤先生はいつも弱者(言い換えるなら普通の人)の立場に立った視点を強調されます。
私もこれまでずっと弱肉強食の世界で戦ってきた人間なので、「ダメなヤツは自分が悪いんだ!」という強烈な考え方の持ち主だったのですが(笑)、三橋さんや安藤先生達の影響もあって最近少しずつそれが変わってきています。
バリバリのビジネスマンならそれでも良いのかもしれませんが、そういう考え方の人ばかりになると社会が殺伐としてきます。
まさに今の日本のように。
やはり政治家にはそういう意識でいて欲しくないし、"普通"を求める人の方が日本には圧倒的に多いと思います。

まずはデフレを脱却し、それなりに広く国民が稼げるようになれば、日本人が得意としている思いやりや共存共生という部分が必ずや復活してくるハズです。
そんな世の中に早くなると良いなぁ、と感じた安藤先生の講演でした。

世間が騒いでいる中、何の躊躇もなく毅然と講師を務めてくださった安藤先生、寒くて足下も悪かったのにお集まりいただいた皆様、本当にありがとうございました。
早いものでAT-1も開始から丸5年を終え、来月から6年目に入ります。
来月からも頑張って参りますので、引き続き応援のほど何卒よろしくお願いいたします!!