終了致しました。
たくさんのご参加ありがとうございました。

「志と生活」「幕末維新」

2019年7月19日(金) 14:30~
【第50回】講師:矢作 直樹 先生

ANNOUNCEMENT

古賀Facebookより

【第50回AT-1告知】
エンジェル寺子屋一番館(AT-1)、記念すべき50回目の募集を開始します!
開催日は7月19日(金)で、今回も元東大の医師であり、現在は東大名誉教授であられる矢作直樹先生を講師にお迎えします。

毎回大変好評を博しております、矢作先生による7カ月連続講話の第3弾。
今回は「志と生活」「幕末維新」と題して、幕末の激動期に裏ではどのようなことが起こっていたのか?国内のみならず国際的な状況は?黒幕は?お金の流れは?といったことを紐解きつつ、江戸の寺子屋における"全人教育"の効果や日本が欧米列強によって弱肉強食の世界に飲み込まれ"霊性をさらにを落とされた"経緯等についても教えていただく予定です。

SEMINAR REPORT

セミナー議事録

《管理人の独り言》

矢作先生の連続講義。
第三回目は「志と生活」「幕末維新」というテーマでお話しいただきました。

「学校で教わった歴史」との違いに驚くと同時に、(歴史の)どの部分を切り取っても、日本が世界に与えた影響の大きさを知れることに毎回嬉しさを感じています。

戦前まで日本には「修身」という教育科目があったというお話しは特に興味深かったです。
特攻隊員の遺書などを見ると、十代・二十代の若者が書いたものとは思えないほど達筆であったことが印象的ですが、これも当時の教育が普段の生活に根付くものであったことを証明するもの。

「人として大切なこと」は戦前も戦後も変わらないということを改めて気づかされました。

来月以降も皆さまと一緒に学ばせていただきたいと思っております。
8月AT-1もどうぞよろしくお願いいたします。

《管理人Memo》

~「志と生活」~
江戸時代、幕府も各藩の自主性を認めており、寺子屋・私塾・藩校など様々なところで「教育」が行われていた。
それらの特色は全人教育、いわゆる「徳育」であり、人間力を養うための教育であった。徳育は戦前まで行われていた。
明治維新、政府は「富国強兵」「殖産興業」「文明開化」をスローガンに西洋に似せた国づくりを行なっていった。

維新によって教育も西洋偏重になることを懸念した明治天皇は、我が国ならではの良さ(徳育)を残していきたい
という想いから、明治15年に子どもの徳育教育「幼学綱要」の作成を命じた。
その後、明治23年には教育の基本方針「教育勅語」を発布した。
当時、宗教に絡ませずに道徳の教育を行っていたのは日本だけである。
しかし戦後、GHQによって教育勅語や修身の授業は軍国主義教育とみなされ禁じられた。

「教育勅語」 12の徳目
・親に孝養をつくしましょう(孝行)
・兄弟、姉妹は仲良くしましょう(友愛)
・夫婦はいつも仲むつまじくしましょう(夫婦の和)
・友だちはお互いに信じあって付き合いましょう(朋友の信)
・自分の言動をつつしみましょう(謙遜)
・広く全ての人に愛の手をさしのべましょう(博愛)
・勉学に励み職業を身につけましょう(修業習学)
・知識を養い才能を伸ばしましょう(知能啓発)
・人格の向上につとめましょう(徳器成就)
・広く世の人々や社会のためになる仕事に励みましょう(公益世励)
・法律や規則を守り社会の秩序に従いましょう(遵法)
・正しい勇気をもって国のため真心を尽くしましょう(義勇)
特別なことではなく、ごくごく当たり前のことが書かれている。

「修身」科目 25の徳目
家庭のしつけ、親孝行、家族、勤労・努力、勉学・研究、創意工夫
公益・奉仕、進取の気性、博愛・慈悲、資質・倹約、責任・職分
友情、信義・誠実、子弟、反省、正直・至誠、克己・節制、謝恩
健康・養生、武士、愛国心、人格、公衆道徳、国旗と国歌、国際協調
これらの項目を馴染み深いエピソードで子どもたちに繰り返し教えていた。

※愛国心は「パトリオッティズム」である。
自分の家族や故郷、育んでくれた環境に対して感謝し、敬うこと。
ナショナリズム(国家主義)と捉える人もいるが、別ものである。

《セミナー・懇親会風景》





《参加者みなさまのご感想》

・日本の教育の基礎、元々は深く大切なものが多かったのに明治維新の変化によって当たり前のことが当たり前でなくなったのが何故なのかよく分かりました。

・子供たちや大人たちに「修身」を共有したいと考えます。

・修身の部分が最近の自分に対しても非常に思うところがあり、本を購入いたしました。スキル・技術といった単一的な部分に意識が行き過ぎたと考えており、人間力の育成を少しでも学びたいと感じました。

・幕末や明治維新の話は自分の知っている内容とは大きく違っていた。

※たくさんの中のほんの一部になりますが、いただいた感想を掲載させていただきました。本当にありがとうございました。

《古賀Facebookより》

【第50回AT-1報告】
令和の時代のAT-1は、東大名誉教授の矢作先生による7回連続講義をお届けしております。
第3回目の昨日のテーマは「志と生活」「幕末維新」ということで、幕末の激動期に裏ではどのようなことが起こっていたのか?国内のみならず国際的な状況は?黒幕は?お金の流れは?といったことを教えていただきました。

維新の黒幕やお金の流れについてはここでは詳しく書けませんが、やはり日本も"世界の大きなうねり"の中で揉まれながらこれまで歴史を紡いで来たこと、そしてこれは当然ながら現在進行形であることを改めて感じました。

江戸時代に行われていたのは"全人教育"。いわゆる徳育ですね。
全国に260の藩校があり、全人教育を柱に多様性に富んだ教育がなされていたのですが、明治維新によってこれが単一コース化されます。
とは言え戦前までは"修身"という科目があり、人として大切な感謝や愛、死生観や道徳や愛国心なんかを、実在した偉人の伝記等の分かりやすいエピソードになぞらえながら子供達に教えていました。
ちなみに日本が明治時代だった頃、宗教を絡めずに国民に道徳を教えていた国は世界中で日本だけ。
戦後にアメリカは、日本の教育勅語の教えを元に若者の教育をしたりもしています。
今の日本人が失ってしまったものは多いと思いますが、この修身の授業を復活させることで多くの部分を取り戻せるのではないか?と私は以前から考えております。

他に、ナショナリズムとパトリオッティズムのお話も興味深かったです。
ナショナリズムとは国家主義であり、その中にはどちらかと言うと"自国を尊重するあまり、他国を虐げる"ような要素が入っているようにも感じます。個人的にですが。
一方のパトリオッティズムとは、純粋に自分が生まれた、ないし自分を育んでくれた故郷に感謝し、愛する心のこと。
日本人一人一人がこのパトリオッティズムを正しく抱くことができるようになると、その想念の集合意識によって日本は大きく変わっていけるのかもしれませんね。

後半の対談では、歴史的な事実(裏側)の話から一転、精神世界や魂のお話もたくさん伺えたのですが、皆さんかなり度肝を抜かれていて、こちらから見ていて面白かったです(笑)
錬金術という言葉がありますが、文字通りそのままのことがやれてしまう方も世の中にはいるとかいないとか、、、

「あの世はとても素晴らしい所なので、皆さん安心して死んでください!」と、東大病院の元救急部・集中治療部部長が言ってました(笑)
いろんな事を教わりますが、やはりポイントは"今の環境に感謝してご機嫌に生きる"、すなわち"中今に生きる"ことですね(*^^*)

矢作先生、昨日も大変興味深いお話をありがとうございました。
ご参加いただいた皆様、ご多忙な折、お暑い中にお集まりいただきまして本当にありがとうございました。
ちなみに昨日は、第36回のAT-1講師としてプライベートライヴをやってくれた平松愛理さんも出席してくれて、懇親会までご参加いただきました〜(*^^*)

次回は8/30(金)に矢作シリーズ第4回を開催しますので、また多くの方のご参加を心よりお待ち申し上げております!!